お電話でのお問い合わせ
受付時間(平日)
9:00~20:00
0120-400-800
お問い合わせ
年中無休|24時間受付
2020年6月12日
以前、ナイトドラマの題材にもなった「デジタル遺品」は、最近の相続ではよく問題となっています。
パソコンなどデジタル遺品のデータは、亡くなった後に見つかるため、思わぬ事実や財産が発覚しているようです。
このデジタル遺品について、今回はデータ整理やパスワードでの解除について、ご紹介したいと思います。
そもそも、デジタル遺品とは何か考えてみましょう。
デジタル遺品とは、パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器に残された、亡くなった人の個人情報などのデータのことです。
インターネットの発展により、IT化が進み個人情報がデータとして活用され、個人のデータは価値を持つ時代となりました。
これらデジタル遺品はセキュリティの観点から、IDやパスワードで管理が行われている現状です。
それでは、デジタル遺品とは具体的にどのようなものが該当するのでしょうか。
スマートフォンやパソコン内に残された、故人に関わるデータなどをデジタル遺品とよく表します。
具体的には、SNSアカウントやネット口座、株式、仮想通貨・FXのアカウントなどを指します。
他にも、デジタルカメラやパソコンに残る写真や映像、音声情報、仕事での書類データ、メッセージアプリでのやり取りなども該当します。
外付けハードディスクやUSB、DVD、CD-ROMなどの記録媒体に残されたデータも、デジタル遺品となり得るでしょう。
ブログやホームページ、クラウドなどに残っているものにも注意が必要です。
パソコンなどデジタル機器に残されたデータだけでなく、サーバー上にあるものもデジタル遺品となり得るため、こまめに整理し不要なものは削除しておきたいところです。
デジタル遺品の問題として難しいのは、これらは故人が他人がアクセスできないように、パスワードなどでロックしており解除しにくい点です。
これらデジタル遺品による問題について考えていきましょう。
様々な情報をパソコンに集めていく一方で、セキュリティの問題などから、生前にパスワードをかけて厳重に管理しているかと思います。
これにより相続の際には、デジタル遺品により様々な問題が起こっています。
ネット口座やFXなどの資産に関するものには、ウイルスやハッキング対策として厳重に管理されているかと思います。
それにより、IDやパスワードがわからないためにロックが解除できず、資産を確認できないことが問題となっています。
相続の際に財産がわからないことで遺産分割を行うことができなかったり、後から大きな損益を出していることが分かっても相続放棄ができなかったり、様々な問題が起こっています。
スマートフォンやパソコンなどに、不倫などの写真を残していることもあるようです。
やっとの事でパスワードがわかり、ロック解除できたところ、このようなことをデジタル遺品で知るのは悲しいものです。
生前にパソコンの中身を整理しておくか、パスワードを間違えたら自動的に削除される仕組みなど、お互いを傷つけない何らかの対策を取っておくことをお勧めします。
ただの形見のパソコンと思っていたところ、パソコンの中からFXやネット口座などデジタル遺品が見つかることもあります。
相続税申告が終わっていた場合には、新たに遺産分割が必要となったり、場合によっては借金となったりすることも。
亡くなる前に、身の回りのデジタル機器は確認しておきましょう。
オンラインなどのデータにアクセスすることで、不正アクセス禁止法に違反する可能性があり、個人情報に対してはプライバシー侵害となることもあるようです。
亡くなった人の情報であれど、場合によっては問題となりかねませんので、注意しておきましょう。
様々な問題が考えられるデジタル遺品ですが、対策をしておくことでトラブルを防ぐことが可能です。
削除をしてほしいのか一定期間残しておきたいのか、自分の意思を第3者に伝えておきましょう。
もしくは、エンディングノートなどにSNSアカウントについて、IDやパスワードなどと一緒にどのように扱ってほしいのか書いておくと良いでしょう。
最近のSNSアカウントでは、信頼できる第3者を設定しておくことで、追悼アカウントにするなど対策ができますので、利用することをお勧めします。
デジタル遺品のID・パスワードは、生前に自分以外の誰かには教えたくないもの。
方法としては、それらの情報を1つのUSBにまとめておき、ファイルやフォルダ、またはUSB自体にロックをかけておきましょう。
そのパスワードのみを第3者に依頼して、USBは遺言と一緒に保管しておくことをお勧めします。
また、ドラマなどで話題のデジタル遺品の整理や削除を行っている業者もありますので、そのようなところにあらかじめ依頼しておくと安心でしょう。
パソコンのデータなどデジタル遺品は、パスワードが解除できないことで、さらに問題が複雑となります。
生前にデジタル遺品を整理して、データ削除できるものはしておきましょう。
不安な方はぜひ1度、当税理士法人フォーエイトにご相談ください。